保育園に栄養士として転職を考えているけど、借り上げ社宅制度ってなんなんだろう?家賃補助が8万2千円まで支給されるみたいだけど、本当にそんなに負担してくれるのかなー?保育士じゃなくても利用できるのかなー?実際に使っている人の話を聞きたいなー。
この記事ではそんな疑問に答えます!
皆さんこんにちは!みゆきです!
私は飲食店を退職しようと決めて、大学で取得していた資格・栄養士免許を使って働いてみようと思いました。
栄養士として働く場所はどこにしようかなー。病院?学校?保育園?老人ホーム?
色々な選択肢がある中で、保育園にしよう!と決めた最大の理由は借り上げ社宅制度!8万2千円です。
私が、栄養士として転職しようと思い、色々調べるまでは知らなかったこの制度。さすがに8万2千円補助は嘘でしょ?と目を疑いました。(保育園転職・3回していますが、全て本当に補助していただいてます)
この記事では、東京で一人暮らしするには最高の住宅補助・保育士の借り上げ社宅制度について、徹底解説して行きたいと思います。
それでは早速スタートです!
保育士の借り上げ社宅制度とは?金額は?
保育園が国や自治体からの補助金で職員の住居と家賃の全額もしくは一部を負担する制度です。
保育業界では「保育士宿舎借り上げ支援事業」という業界独自の制度を利用し、用意された物件に保育士が住むことが可能です。
この制度は、保育職員の確保や離職の防止対策として、平成27年から導入され、多くの保育事業で取り入れられています。
負担額の内訳は、国・都:3/4(61,500円)、区市町村:1/8(10,250円)、保育事業者:1/8(10,250円)で、合計 82,000円です。
※借り上げ社宅制度の補助金額は、市区町村別に設定されています。東京都の補助基準額は月額82,000円ですが、家賃相場の高い都心部では独自の上乗せ補助をしている自治体もあります。
家賃補助額上位こちらの区です!!!
区 | 家賃補助額 | 家賃相場 |
①千代田区 | 13万円 | 11万円前後 |
②港区 | 11.2万円 | 11万円前後 |
③渋谷区 | 10万円 | 11万円前後 |
④目黒区 | 9.2万円 | 10万円前後 |
⑤その他の区 | 8.2万円 | 6万円~8万円 |
家賃補助額1位の千代田区では、区内に居住する保育士に最大13万円もの家賃補助をしています。13万円補助がもらえれば、ある程度いい部屋に住めそうです!
千代田区や港区などは補助額10万円以上で魅力的ですが、家賃相場や物価も高いので、どの区で働くかは、よく考えて選んでください!
☆他の区の条件や予算について詳しく知りたい方は、こちらの記事のチェックして見て下さい!
保育士の借り上げ社宅の物件は自由に選べるの?
借り上げ社宅制度と聞くと、高校・大学の寮のなどの住居を想像する方も多いと思いますが、ほとんどの場合、自分で選択した好きな物件に住むことができます!(私は2園は自分で選んだ好きな物件に、1園は法人指定の不動産会社から好きな物件を選択しました)
しかし、物件を選べない保育園もあります!物件の選択方法は主に3つです!
①好きな家を自分で探し、保育園に契約してもらう
自分の好きな家に住めます!(金額の上限や園からの距離などの規定がある場合もあり)
住居探しの手間が発生(借り上げ社宅制度を利用する方は、新卒の方や、実家が東京以外の遠方に住んでいる方が多いため)
私は2園、この方法でしたが、最初の保育園に転職した際は、コロナ禍でした。
そして、私は愛知県で仕事をしていて、東京の保育園への転職を決めたので、自分で好きな家に住める嬉しさはありましたが、それより物件を決めるためにわざわざ東京へ行かないといけない大変さがありました。
手続きや事前に鍵の受け渡し等もあるので、遠方の方にとっては結構大変です。特に私の場合は、それまで会社の寮に住んでいたこともあり、住む家に対してこだわりがなかったので、嬉しさより、大変さでした。
②保育園指定の物件
住居探しの手間なし!
自分で好きな部屋を選べない。
私みたいに、元々会社の寮(選択できないレオバレスなど)だったし、家にはこだわりありませんという人は、労力がなく、全て保育園側が手配してくれるので、いいと思います!
③保育園が提携している不動産会社で物件を選択
①と②の中間。どこでも自由!自分の好きな物件をどうぞ!ではありませんが、選択肢の中から自由に選べます。
私が今現在働いている保育園はこの方法でした。
不動産が決まっているので、手続きも簡単!また、物件数も膨大にあるわけではないので、そこまで迷うことなく、好きな物件を選択できます。
保育園を運営している法人によって、借り上げ社宅制度が利用可能でも、物件を自由に選択できるのかなど、条件は様々です。確認してみて下さい!
保育士の借り上げ社宅制度の支給期間はいつまで?なくなるの?
保育士の借り上げ社宅制度の支給期間は、採用日から7年間です。(令和5年度・2023年現在)
支給期間は毎年見直されており、開始時は5年、その後10年に拡充されたものの、9年、8年を経て、令和5年度(2023年)から7年となりました。
国は、保育士の有効求人倍率や、待機児童数に応じて、今後も段階的な見直しを行うと発表しています。制度がなくなる可能性もあります、、、。
対象者は?保育士以外は、誰が利用出来る?
常勤職員として保育園などに雇用されている主に独身の単身者が対象です。
対象職種は、「保育士」、「看護師」、そして保育従事者である「施設長」、「栄養士」、「調理スタッフ」、「保育補助(無資格の方も含む)」の方も対象です。
☆借り上げ社宅制度を利用するための条件はこちらです。
①1年以上の雇用契約を結んでいること
②勤務時間が1日6時間以上かつ月20日以上であること
③社会保険の被保険者であること
しかし、自治体が利用可能としていても、保育園側が保育士や看護師のみ対象としている場合もあるので、確認して下さい!
また、家族と同居する・結婚している場合は、同居する配偶者の収入によって可否が決まります。本人(あなた)の収入が配偶者の収入を上回る場合は法人によっては利用可能です。シングル家庭で扶養内の子どもと同居する場合はほとんどの法人で利用可能です!
※世田谷区や横浜市などの一部の自治体では、配偶者の収入が本人(あなた)より高い場合や、彼氏・彼女と同棲している場合でもこの制度を利用できる所もあります。
対象者は、自治体や法人によって異なります。私が働いていた世田谷の保育園は、配偶者の収入が本人(あなた)より高い場合や保育補助(無資格の方も含む)でも利用可能でした!住宅補助が受けられるのと、受けられないのではかなり金銭面での負担が違います。条件に合った保育園を探してみて下さい!
保育士の借り上げ社宅制度についてよくある質問
保育士の借り上げ社宅の金額はいくらですか?
借り上げ社宅の金額は、月額82,000円が基準額とされています。(一部自治体では、独自の上乗せ補助を実施)
(例)家賃が10万円であれば、保育士の負担額は18,000円、家賃が8万円であれば保育士の負担は0円です。
保育士の借り上げ社宅制度の期間はいつまでですか?
保育士の借り上げ社宅制度の支給期間は、採用日から7年間です。しかし、国は今後も段階的な見直しを行うと発表しており、制度がなくなる可能性もあります。
保育士借り上げ社宅制度は名義変更で使用可能ですか?
保育園・法人の規定によります。
☆名義変更で使用可能かどうか、詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックして見て下さい!
保育士の借り上げ社宅は退職後も住めますか?
契約者の名義を会社から退職する人に変更して、敷金・礼金の一部を会社に支払うことで、その住宅に住み続けることができる場合もあります。
保育園で働きたい!そして、東京で一人暮らししたい!と考えている方は絶対に、借り上げ社宅制度が利用できる保育園がいいと思います!給料が2.3万円違くても、8万2千円住宅費が補助されるのと、されないのでは手取り額が大きく違います!ぜひ、自分に合った保育園を見つけて下さい。